ある午前様の時
もう少し頑張れば通常の業務が終わり、スキマ時間ができそう。そうなれば、今の業務のマクロ化を進められ、もう少し楽になる、、、、、、、
そう信じながら必死に業務をこなしていた。
将来どうなるか教えてやろう。スキマ時間ができたらすぐに上司や同僚が他の仕事をお前に押し付けるのだ、、、死に物狂いでお前が作ったスキマ時間には更なる業務を入れられ、加えて更なる業務により、更なる残業が発生するのだ。
将来のことはわからないとはいえ、哀れな奴だ。
これで何度目だろう、同じことが何度も繰り返される。
ある午前様の時②
身体が持たなかったらどうしよう。
帰るときに会社の時計を写メしておこうとしたのだが、業務が一段落すると一刻も帰りたくて写メを忘れていた。
同僚が「俺は会社の就業表だけでなく、自分の就業表をつけているよ」というのを聞いて自分をやってみようとしたのだが、できなかった。午前様になると早く帰りたくてできないよなあというのが感想だ。
何をもって残業していたと証明しようか?
辺りをよく見る。でっかい機械が目に入った。
この機械は深夜でも使用するし、使用した時刻も後から管理・収集できる。でっかい機械だから家に持ち帰ることもないから、会社で仕事をしていたと主張できる。
これにするかあ。
うつ病診断日の昼
医者から診断書をもらった後、外に出た。
外がとても明るく耐えられなかった。すぐに家に帰って閉じこもり、メールで診断書を出してうとうとした。
うつ病の診断日の夜
その夜、嫁から電話がかかってきた。
「今はつらいと思うけど、証拠を集めておくのよ」
他人事とはいえ、言う方は楽だ。何にもやる気がしない。
今後どうなるのだろう、Youtubeで調べてみて聞くのが精いっぱいだ。
でも調べてみたら、うつ病で休職したら却って症状が悪くなることが多いとのこと。
マラソンや駅伝のランナーがテープを切る前には元気そうに見えても、テープを切ったとたんに倒れこむでしょ、、、、、
とのことだ。
あらかじめ決めていた一覧(ファイル作成時刻リスト)をPCに表示させ、それを自分のスマホで写真を撮る
、、、、作業が始まった。
15分写真を撮り、1~2時間うとうとする、この作業を繰り返したら、存外1晩で終わった。
準備というのは必要なもんだ。



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