1.序章

労災申請

 その言葉を言われたとき、頭の中が真っ白になった。

 「ミスが多すぎてどうしたらいいんだろう」、「自分なんか消えてしまった方がましだ」、「前のトラックに突っ込んだら楽になるなあ」、「なんでそんなひどいことを言えるのかなあ」、「やっと余裕ができて業務改善ができそうなのに、新しい仕事を押しつけて人を追い込むのかあ」、「告げ口野郎よりもあなただけは私を信じてほしかった」、、、、、

 それまで、自分を責めて責めて責めて、耐えて耐えて耐えてきた思いが爆発した。

 でも、今、上司や同僚から言葉で袋叩きにあっている自分ができることはその場を逃げ出すことしかできなかった。

 逃げている途中で嫁と友人に電話し、「寝ろ」「明日病院に行け」とのことだった。電話を掛けながら歩いて帰る夜道のことは何も覚えていない。

 次の日の病院では、うつ病との診断が出た。先生の感度では、「いつ動けなくなってもおかしくなかった、早めに来てくれてよかった」という感じだった。

 もし、うつ病になってしまったらこうしようと以前に考えていたことを実施する。。。。。。

 It’s my turn !